『神を愛し、隣人を愛せ。』
聖書に載っている代表的な言葉。
僕はクリスチャンでもないし、
特定の宗教観は無い。
この隣人が、位置的なものをさすとしたら
僕は隣人を愛しているだろうか?
愛していない。
僕は隣の国をどれほど知っているだろうか?
よく知らない
クリスチャンが大半を占めるアメリカ人は
この教えを実行してきただろうか?
しているとは思えない。
連日の報道で、
ツインタワーが崩壊してゆくショッキングな映像を
脳の中に刷り込まれてゆく。
アメリカでは
ショックが悲しみに変わり
悲しみが怒りに変わり
やがて
殺し合いが始まるだろう。
僕はアラブの一般市民が
アメリカ軍の空爆で
血まみれになって死んでゆく様を見ていない。
彼らがアメリカに対してずっと抱いてきた
恨みを知らない。
知識も無い。
悲しみも無い。
痛みも無い。
臨場感も無い。
僕はすっかり変わってしまった。
僕の中で
こっそり笑っているのは
不吉な好奇心だけ。
僕は僕が怖い。
怖い。
これだけは忘れないでいたい。
報道が全てではないって事を。
戦争勝国は
経済しか潤せないってことを。