7月5日(木) 「30日 おおつちありがとうロックフェスティバル」


2011年 春


 俺たち悲しみの中、いろんなもん持っていかれて
 
 辛い、悲しい、悔しい思いあるけど、

 誰一人下向いてないです俺たちは、

 俺たちは、上向いて、前向いて、
 
 時には仲間達でみんなで集まって、

 笑いながら生き抜いてます。



OKIさんのライブ中のMCによると、

震災直後、今回の実行委員長でもある古舘王士君から、

THE STREET BEATSのサイトに、このようなメールが届いたんだそうです。

この状態であった大槌町からです、、、
 



そのメールを読んだOKIさんが、

その後、毎月のように大槌を支援、応援しに行くようになり、

この日に、このイベントに繋がっている。



なんて、俺がドラマチックな日記を書くのも筋違いなので、



民宿

出演者が泊まる、数少ない宿泊施設である民宿にて朝食。



この日の様々な出演者と会う、

朝の油断した姿見ると、みんな、、、書けません(笑)

外は濃霧。





9:30 会場であるマスト屋上へ

実行委員であり、漁師である阿部兄弟と



彼らの兄弟船は無事であります。

何故なら、地震直後、津波が到達する前に、船を沖に出し津波を乗り越えたから!!

凄い。。。


そして3人が着ているのは、いずれも売り切れの、おおつちTシャツ!!

俺が着ているのは、実行委員の顔入り!!



うに祭り

うに無料配布!!



9:40 阿部力くん、うに祭りの準備!!


スタッフさん 「みなさん9:30からと思ってるみたいですよ」

阿部力くん 「10:00からって聞いてますけど」

スタッフさん 「なんか開会の挨拶がなくなったみたいで」

阿部力くん 「じゃあ9:45から出します」


この会話、いくつかビックリポイントがあると思うんですが、全く驚かず、即決(笑)

早っ!!


地元のTV局や新聞社も




案外、痛くない!!



そして、味ですが、、、残念ながら、俺ウニ苦手なんです、、、(苦笑)



フェススタート!!

様々なアーティストのライブが行われ、


14時46分黙祷。

そして実行委員より挨拶。



涙、涙な挨拶。


先日も書きましたが、彼らは、例えば漁師だったり、それぞれの職業があるわけで、

イベント運営に関しては素人です。

仮設住宅に住む、素人だけで運営されたフェス。


何が素人って、、、

梅雨のど真ん中に、、、野外フェス!!

この時期に野外フェスって、聞いた事ないよぉ!!(笑)

がしかし、呆れる程に快晴!!


そして、素早い進行が出来るように2つのステージ!!

2つの音響設備!!

関東や北海道や盛岡から様々なバンド!!

全てがボランティア!!

彼らの想いに、魅力に、皆が引き寄せられたわけです。


想いは通じるんですな。

やれば出来るんですな。


素晴らしい事です。



17:50 THE STREET BEATS LIVE!!

俺にとっては数あるフェスの一つとも言えますが、

実行委員にとっては、人生初の自分達が仕切るフェス、

俺も高校生の時、市民会館を借りてバンドイベントを仕切った事があるので、

その気持ちはよくわかります。

彼らの思い出を、良き色に飾れるようライブに臨みます。


STANDING STANDINGよりスタート。

燃えた、

お客さんも、素晴らしい顔をしていました、、

途中、OKIさんと大槌のみんなとの絆から生まれたという曲 ”瓦礫の町で”

素晴らしいライブ、

そして何より、一瞬、ホント、一瞬に感じられたライブでした。

感動しました。

このステージに立てた事に”ありがとう”なのでした。



ラスト

地元のアーティスト、RIA+ノリシゲさん、演奏は、大槌吹奏楽部!!



素晴らしかったです。



花火大会

ライブ直後、花火!!



大槌町民から少しずつ集めた募金により、

支援してくれた皆さんに、感謝の気持ちと、元気に立ち上がろうとしている姿を届ける、花火なんだそうです。



大槌の想い、受け取りました。



盛岡へ

この後、バーベキュー打ち上げがあったようなのですが、

俺は翌朝、盛岡始発の新幹線で羽田へ、そして鹿児島へ向かうため、

震災後は盛岡に住む、大槌の阿部君に送ってもらい盛岡へ!!


彼の家があった場所を見つつ、慣れた人しか使わないという山道へ


途中タヌキ5匹、ウサギ1匹



携帯の電波もないので、ここで車故障したら、、、恐ろしいですな、、、

トイレも行けません、


盛岡まで2時間、阿部君との会話、

「家は駅前なんで一等地なんですよ、でも今売ったら、、、○○○万円にしかならなくて、、、」

「えっ!!!あそこ駅前だったの!!」


かつての大槌駅前の写真を見つけました。
 

そして、2012年4月


現状は、草が生え、草原と化しています。

この町の人達が立ち上がっているんですな。



盛岡



彼の友人らと、彼の友人が料理をするお店「SIN」へ




お〜!!美味しかった!!料理長と!!



そして、送ってもらったお礼に、先輩面も含め、そっと会計を済まそうと思ったら、

先を越されてた、

「今日は大槌でライブをしてくれてありがとうございます」

とお金を受け取ってくれなかった。


みんな地元を愛しているんですな。


この日、多くの事を教えられました。

この日、大槌に居られた事に、本当に ”ありがとう” の気持ちでいっぱいなのでした。



そして

今回の”おおつちありがとうロックフェス”の前に、

昨年10月、同じように津波で壊滅した宮古市でも、スーパーの駐車場にて、

ビーツが大きく関わった ”岩手三陸復興支援LIVE in 宮古” が行われていました。


宮古市のロック好きに、その勢いに、

大槌のロック好きが刺激された節もあったのかもしれません、

そして、今度は南三陸町のロック好きが立ち上がったようです、



いつか南三陸でもロックフェスが開催されるのかもしれないな。

強い気持ちは繋がっていく。

俺も頑張ろっ!!



朝日新聞

ロック好きのだけのイベントではなく、町民のイベントとなっていた事がよくわかるのでした。

 



思った事

津波をくらった町によっては、おそらく、


世間の認識より、大幅に復興が遅れています。

そして、世間の認識より、大幅にパワーがあり、明るく、元気です!!


これは行ってみないと、わからない事かもしれませんな。


今となっては、ひょっとしたら、

”被災地に元気を与えに行く” と言う、よく聞く、上からな価値観より、

”立ち上がっている町に元気をもらいに行く” となっているのかもしれませんね。


ありがとう!!おおつちロックフェスティバル!!!



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