4月22日(火) 「先週見た舞台”その男”&映画”面打”」

その男



”その男”の一生を描いた舞台。
時代は幕末辺り。

その頃を描くとするならば、
普通、、、薩長や新撰組など闘う男達。

ところが
”その男”は剣の達人で闘いたくて仕方ないのに、、、師匠に、、、
「時世に関わるな」
と戦わせてもらえない。

その心は、、、
時世に、表舞台に、関わる事だけが大事、幸せではない。
国を守る事と、家族を守る事に優劣はない、家庭を守れ。

川の流れに乗る者もあらば、
川の流れを見守るのもこれまた人生。

世の中が、いかに変わろうとも、 人間の在り方に変わりはない。

みたいな。。。


深過ぎる。。。
深過ぎるよ。。。

我慢出来ないよ、
川に飛び込んじゃうよ、、、


そして”その男”は
我慢出来ずに飛び込んだり、我慢したり、紆余曲折あり、
なんだかんだで昭和まで生き、時代を見届ける。


こんな漠然とした大き過ぎるテーマの舞台、、、
予想するだにつまらなそうじゃないですか。。。

ところが、、、

これが、メチャクチャ面白い!!メチャクチャ粋でカッコいい!!

意外にも、とにかく笑える!!
そしてよくある”お涙頂戴”的なシーンは一切ないのに、、、泣ける。

説教臭いシーン無しに、、、大〜きな粋な人生のテーマを得られる。

いい〜舞台だったんですよ。


”その男”は剣の達人でありながら、、、
平凡に生きろと言われた事により、
結果、
様々な価値観の人生を経験出来る事になったわけじゃないですか、
そして、生き生きとした粋な一生を送る。

なるほど。


テーマがデカイだけに上手く言えないんですが、
なんか、当たり前だけど、まだまだまだまだ経験足んねーな、、、
もっともっと広い視野で、色んな感覚知りたいなー
と思ったのでした。

何をするにしても

それは粋か?
それはアツいか?
それは面白いか?
それは大事か?

って事かな、と。


”その男”を見られて本当に良かったです!!

招待券をくれた友人に感謝なのでした!!



面打



能面作りの25歳の若き天才が、
上写真の一枚の面を作り上げるまでの台詞無しのドキュメンタリー。

超マニアック。。。


能面とは基本的にコピー。
この映画の場合、そのコピー元は平面である写真のみ。

大きさも曖昧な写真を見て、想像で立体を作る。。。

だった一人でノミで彫り続ける。

これといったマニュアル無し。


↑を見ただけで、本物の面を作るわけですよ。

単なる木の塊から、
若き天才によって面が彫り出される。

努力どうこうを超えた次元なんだろうね、

それもそのはず、、、
映画終了後、若き天才と監督のトークショーがありまして、
そこで言っていたんですが、、、
5歳から自分で興味をもって能面作りを始めたそうです。。。

親にやらされたわけではなく、
自分からですよ、、、

5歳が、幼稚園児が、、、

↑この顔に興味持って、、、ノミ持って木削るって、、、
普通この顔見たら、、、泣くよ、、、
ノミって危ないよ、、、

神がかってるね。

それこそ、生まれ変わりとか、前世とか、運命とか、宿命とか、
そういったスピリチュアルなものを感じるよね、

異常なまでに、おぼつかないトークショーがこれまた天才っぽく、
なんだか感動しました。


最近とあるホームページのデザイン&コンセプトなどなどを頼まれ、
絵を描いたりしてるんので、
タイムリーな刺激となって良かったです!!

全く、全く次元は違いますが(汗)(笑)


”その男”はもう少しやってて、面打はDVDが出てるので、
興味あらば是非とも!!



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