付加価値

 

付加価値とは本来・・・・・

「生産過程で新たに付け加えられる価値。
総生産額から原材料費と機械設備などの減価償却分を差し引いたもので、
人件費・利子・利潤に分配される。一国全体の付加価値の合計は生産国民所得となる。 」

であるらしい、

僕が今まで勝手に解釈してきた付加価値のイメージとは少々、いや大分異なる。

僕は今まで付加価値を、

「本来の目的、価値にプラス何かしらの別の価値が付随してきた、

 簡単に言えば・・・オマケ・・・棚からぼたもち、もしくはプレミア」

と思っていた、間違っているのだろうか?

しかし、今さら急にイメージを変えられないので、コチラで話を進めさせてもらう。

先日スタイルという女性雑誌の創刊号に、

ストッキングが付いて売っていたらしい。

これが予想外の売上だったという。

いわゆる雑誌にストットキングという付加価値がついたのだ。

そのストッキング自体にもさらに"限定"という付加価値がついていたらしい。

なぜ予想以上の売上だったのだろう。


1・純粋にスタイルが読みたかった。

2・興味はあるが、買うかどうかは悩む、
  しかし、もし内容がイマイチだったとしても、
  ストッキングが手に入るからまぁいいか、
  という安堵感もあって、試しに買ってみた。

3・雑誌には興味はないが、とにかく限定ものが欲しかった。


スタイルを購入した人を大きく分けると、この3つになるのではないだろうか。


そして雑誌社としては、1番でも3番でもない、

"興味はある、だがしかし、ここにお金を使うべきか?"

と悩んでいる白とも黒ともつかないグレーゾーン、

すなわち2番を、いかにしてコチラに向かせられる事が出来るか、

という事を考えた末に、

"ストッキングという付加価値を付ける"という事を思いついたのだろう。


作戦はみごとに大成功。


グレーゾーンを振り向かせ、予想以上の売上になったのである。

 

付加価値の効果はスゴイ。

グレーな気持ちを白にもっていく。

いつもいつも純粋な気持ちだけで行動するのは難しい。

大抵はグレーである。

そんな気持ちの後押しをしてくれるのが付加価値である。


僕はよく友達に「ライブに来ない?」と誘われる。


また、飲みの席にも誘われる。


僕はかなりフットワークが軽い方で、

その時間空いているのであれば、大抵の誘いにのる。


がしかし時には、面倒だったり、体調不調だったり、お金の問題だったり、

緊急ではないのだが、やらねばならない事が溜まっていたり、

次の日が早かったりで、断るわけでもなく、悩む時がある。


俗に言う「行けたら行くよ」


一般的には、行けたら行く=行かない、である事が多いが、

僕の場合は本当に悩んでいる、グレーゾーンにいる。


こんな時に付加価値があると・・・あるかもしれないと・・・

多少無理をしてでも行く時がある。


グレーゾーンにいる時の僕にとって、

普通ならゴメンと断っているような状態の僕にとっての付加価値。

それは、出会いと習得である。


よく「どうやったらプレイヤーとして生活していけるのか?」

と聞かれる事がある。


自分自身よく解らない、こちらが聞きたいくらいであるし、

もちろん来年もやっていけるとは限らないのだが、


ひとつ言える事は


"奇跡的ないい出会いをしているからではないか"と思う。


様々な出会いの場で

"もし今日来なかったら"

と思うとゾッとする時がある。

そうして考えると多少無理してでも、足を運んでしまう。


実際、土屋公平さんとの出会いも、

とあるアーティストのライブの打ち上げでの偶然である。


"なんか蘭丸っぽい人がいるなぁ〜わっ本物だよ!!"

という感じで、近づいて行って、

「昔スライダースのコピーバンドやってたんです」

と話かけた事に始まる。


あの時も、悩みつつ行ったライブではあったが、

結果的には本当に行って良かった事になる。

 

先日も、前の日あまり寝ていなく体調が悪かっため

あまり気が進まなかったのだが、ある大物ミュージシャンと飲んだ。


しかし、そこで聞いた、

"楽器を演奏するにあたっての体重ののせ方と体作り"の話は、

ものすごくためになった。


本当に行って良かった。


こんな事もありグレーゾーンにいる時であっても

ひょっとしたらの出会い、習得という付加価値に期待して出かけてしまうのである。

 

しかしながらこの行動は言い方を変えれば、

"常にアチコチで営業している計算高い奴"

ともとれる。

"俺は計算高くてやだなぁ〜"

"自分は何々だという事で行動しているが、

本当はウソでコレコレという思いが心の底にあった"

などと自己分析をしたこともある。


ひょっとしたら自分自身の事をそんな風に思う人はたくさんいるかもしれない。

でも、最近思うだな、"いいじゃん別に"と

行きたくて行っているんだし、

ライブ楽しいし、飲めば大抵楽しいし、

どうせ酔っ払っちゃうんだし、と

邪念が無い人もなんかいるわけないしね。


いつどこに転がっているかもしれない付加価値、

出会いと習得は、明日の貴重な財産である。

 

 

スケジュール  bbs コラムセッション etc フォト リンク プロフィール トップ