ラーメン

 

僕は結構なラーメン好きである。

様々なラーメンを食べる。


ラーメン店を選ぶ基準は・・・

1・過去に行った時に美味かった

2・ネームバリューがある。

3・テレビや雑誌で取り上げられた。

4・店の雰囲気からして美味そう。

5・コンセプトがハッキリしている。

6・客がたくさん入っている。

この6点くらいだろうか。
しかしながら、だからといって美味いとは限らない。

美味い所もあれば、そうでもない所もある。

美味い所にあたると、すごく幸せな気分になれる。

それにしてもラーメン店に行ってよく思う事がある。

それは、経営者は様々な飲食店がある中、
何故ラーメン店を選んだのか?という事である。


ラーメン店というのは飲食店の中でも、かなり過酷だと思う。

なぜなら、すごく限定された所で勝負をしなければならないからだ。

まずラーメン店に来る客は、当たり前だが、
ほとんどの客がラーメンを食べたくてやって来る。

他の飲食店のように、メニューの豊富さ、値段設定、
店の雰囲気、材料の種類、良さ、変わったサービスなど、
様々な事での勝負がしにくい。

ラーメンを食べたいとやって来る人に対して、
他のメニューなど必要ないし、1000円以上では高すぎる、
いいネタが入ったからと、本日のおすすめ!なんて事も出来ないし、
食べ放題にも無理がある、雰囲気が良過ぎるのも似合わない。


ラーメン店とは、限られた値段設定の中で、
スープの味という、どんぶり1杯の液体をどう作るか、
という事で勝負をしなければならないのだ。

そこがいい加減だと客は来ない。

しかも最近はみんなラーメンに対して舌が肥えている。

そして、わずか700円程度の出費で、
とんでもなく美味いラーメンを食べたいと思っている。

今時ファミレスで定食を食べれば1000円はする、
にも関わらず、そんなとんでもなく美味い物を期待してはいない。

西麻布辺りの有名なレストランに行くと、とんでもなく美味い、
その代わり、1000円くらいの安さを期待してはいない。

なのにラーメン店は700円くらいで
とんでもなく美味いものを期待される。

しかも、ラーメン店に行く人は、ただお腹が空いた、
という理由よりは、何々ラーメンという
ある程度予測のつく味を期待し、
そしてその予測を上回る味を期待している。

よってラーメン店は、きをてらったものは出せない。
とんこつ店ならとんこつ、味噌なら味噌、醤油、塩、等
客の欲求である基本を押さえながら、
それでいてオリジナリティーを出さなくてはならない。

ほんのわずかな所の差で勝負しなければならないのだ。

これはすごく難しい事であると思う。

ラーメン店経営者は、何故あえて茨の道を選んでしまったのだろうか?


そして、そんな茨の道を選んでしまった人達は他にもいる。

僕を含めフリーのカタカナ職業系の人達だ。


僕らはラーメン店とある意味よく似ている。

僕らに仕事を頼む人達、ラーメン屋でいう客は、
ある程度、完成形の予測を元に依頼し、
そしてその予測を上回るものを期待している。

よって、あまりに、きをてらった演奏は出来ない。
(稀にいい場合もあるが)
あらかじめ渡された音源に基づきながら、
それでいてオリジナリティーを出さなくてはならない。

ほんのわずかな所の差で勝負しなければならないのだ。

これはすごく難しい事であると思う。


そして、仕事を依頼する側が、どういう基準で、
僕のようなドラマーなり様々なミュージシャン、
デザイナー、スタイリスト、ヘアメイク等、
選んでいるのだろうか?


ここでも僕らはラーメン店とある意味よく似ている。

実は最初に書いた、僕がラーメン店を選ぶ基準とよく似ているのだ。

1・過去に行った時に美味かった=以前仕事をした時に良かった。

2・ネームバリューがある=有名ミュージシャンなら安心

3・テレビや雑誌で取り上げられた=有名ミュージシャンなら話題性も出る。

4・店の雰囲気からして美味そう=顔つき、雰囲気からして良さそう

5・コンセプトがハッキリしている=どんなプレーをするかが解りやすい。

6・客がたくさん入っている=仕事をたくさんしている。

というように。

そしてラーメン店と同じく、だからと言っていいとは限らない。

いい時もあれば、なぁ〜んか違う時もある。

ラーメン店経営者、ドラマー他カタカナ系職業系の人達は、
何故あえて茨の道を選んでしまったのだろうか?

そんなの簡単!好きだからに決まっている。

そしてお決まりの文句になってしまうが、
喜んでくれる人の顔を見られるからである。

さらに、もうひとつ付け加えるならば・・・

茨の道と気付いた時は、時すでに遅し、
いまさら他の事は出来ない・・・というのもあるかもしれない。


先日「大勝軒」に行った、ちょっと前には「山頭火」にも行った。
両方ともラーメン特集番組においては必ず三位以内に入る超有名店だ。

"う〜ん有名店のラーメンだから、これは美味いんだよな、美味いんだよなぁ"
と自分に言い聞かせながら食べた。


僕は家系ラーメンが好きだ。

家系ラーメンを知っているだろうか?

ラーメン店の名前の最後に"家"が付くラーメン店。

これは全て横浜の「吉村家」というラーメン店から、
のれんわけしたラーメン店なのだ。

とんこつ醤油極太麺 のり付き。

吉村家の他に「六角家」 「たかさご家」 「笑の家」他いろいろある。

とにかく美味いから一度試して欲しい!

家系ラーメンの特徴なのだが、必ず「お好みは?」と、
麺の硬さ、味の濃さ、油の濃さを聞かれる。


単なるとんこつとは違い、強烈な個性を出しつつも、しつこ過ぎない、
それでいて客の好みにもちゃんと答える。

素晴らしい!家系ラーメン!

そんなドラマーでありたい。

目標 家系ドラマー


ちなみに「お好みは?」との問いに、
最初は「普通で」と注文する事をおすすめする。

ゲストコラム 酒井瞳 服飾販売歴、はや7年。ライヴ、toto、下北大好き自由人

 

数年前まで『ラーメン屋』という所に行った事がなかった。

いや、もしかしたらあったのかもしれない。
あったとしても、記憶に残らない程

私にとって『ラーメン屋』という存在は『無』に近い存在だった。

そんな私も下北沢という地に住み、環七がすぐそこに通っているような、そんな環境の中、
いつの間にか週に1〜2回は近所の『ラーメン屋』に足を運んでいる。

よくお酒を飲んだ帰りにふら〜っと・・・とか

必ず寄らずには帰らない、という話を聞くが

それはない。全くない。行きたくない。

むしろ、その翌日に食べる味噌ラーメンの方が欠かせない。

味噌、しょうゆ、とんこつ、塩、和歌山、家系 etc・・・

いろいろな『ラーメン』があるが、
「とんこつじゃなきゃ!」とか「塩はちょっと」とか、
そういう好みはあまりない気がする。

美味しいと思った所が1番なのだ。

そんな事を言いながらも、『ラーメン屋』に行き出した頃は
「とんこつラーメン・命!」な偏った考えを持っていた。

最初は店の前を通っただけで「臭い!」と毛嫌いしていて
これを『食べる』なんて!!!とても考えられなかったくらいだった。

何がきっかけだったのだろう・・・

初めて食べたとんこつラーメンに、今までの考えを覆されたのだ

それ以来、『ラーメン屋』を知らなかった私にとっては
『ラーメン=とんこつ』の方程式が確率されてしまった。

じゃんがら、なんでんかんでん、天下一品、丸金、九州一番、桂花・・・
まぁそれでも時々は、しょうゆや味噌を食べに行く事もあったが。

そんな私が、ある日
環七沿いの高円寺陸橋近くにある『ホープ軒』に連れられて行った。

その日は特に混んだ風でもなく、外で食券を買い求め店内へ。

待つ事数分、『中華麺+味玉子』が出てきた。

先ずはスープを一口・・・・・・・・・・・・・『!!!』

この瞬間に、初めてとんこつを食べた時の比にならない程の衝撃が走った。

そう、その時から、その瞬間から
『ラーメン=とんこつ』の方程式は見事に崩れ去ったのです。

私の中での『BEST OF ラーメン』は、いまだ『ホープ軒』。しかも環七店。

勿論、それ以上に美味しいと思えるラーメンに出会えたら、
それはいつでも変化して行くものと思っている。

頑にこだわり続ける気は全くないし、したくない。

ただ、時々ふと思う事がある。

小さい頃に家で食べた『そば屋の出前ラーメン』。食べたいな〜って。

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今回はコラムゲストにお声を掛けて頂いてありがとう〜!

そして、みなさま初めまして。

ムタっちとはサティスファクションの頃からの付き合い(?)ですね。
たまたま某ベーシストを介して知合いました。その人もコラム書いてるし・・・。

ムタっちとは『ラーメン』を食べに行った事はないけど、
きっと、この上↑の方でラーメンについて力説しているであろう事を想定して、
今度『BEST OF ラーメン @牟田』を食べに連れて行ってもらおう。おごりで。

こんなテーマを与えたんだから、当然なのだ。

 

 

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