霊感

 

私は今まで周りの人々全てに対して「霊感など全くない、幽霊など1度も見たことがない」と言ってきたが、実は全くの嘘である。

私にはものすごく霊感がある。

しかし、あまりにもあり過ぎて、この事を周りの人々に話すと「コイツは頭がおかしい」とひかれてしまうのではないかと思い、誰にも言わずに今日まで暮らしてきた。

しかし今日ここで打ち明けようと思う。

私にはものすごく霊感がある。

霊感があるとは言っても、霊がいる部屋へ行くと何かを感じるとか、よく幽霊を見るとかそんなレベルではない。

私は生まれてこのかた幽霊を見なかった日など1日もない。

むしろ幽霊と共に生きていると言ってもいいくらいだ。

もちろん共に生きているとは言え、悩みを相談しあったり、将来の夢を語り合ったりというよくある関係で、生活費を出し合ったり、交代でトイレを掃除したり等の共同生活ではないことは言うまでもない。

最近はよく榊原さんと話す。

彼は今年でちょうど1325歳になり、我々下界の人間の年齢で言うならば、30半ばくらいにあたり、私とは同世代という事もあって話がよくあう。

彼は最近人間界用の携帯を手に入れ。

あろうことか霊だというのに、出会い系サイトにはまってしまい、渋谷あたりで、よく待ち合わせをしている。

しかしながら、なかなか気づいてもらえないのがもっぱらの悩みらしい。

そんな彼と話しをしていて、いつも笑ってしまうのが、私を含め我々下界の人間がいかに霊界について勘違いしているかという事である。

そもそも「霊界」と「下界」という呼び名からして勘違いの始まりである。

それはあたかも、かつての日本が『日出づる処の天子、書を、日没する処の天子に致す。

恙無きや、云云』と当時の隋の国王に文書を遣わし,大変な物議をかもしたのと同じである。

ちなみに榊原さんは人間界でいう「霊界」では、30万年前の3次元の人間と交信が出来る霊媒師として超有名人であり、テレビ界では引っ張りだこである。

勘のいい方はもう気づいただろうか?

そう我々が暮らすこの3次元の世界、我々の言う「霊界」から見れば・・・

この人間界こそが霊界なのだ。

そもそも人間は死んでしまうと、空高く昇って行き天国へ行くなんて考え方があるが、天国=霊界は空高い所にあるわけではなく、実は驚くべき事に、目の前にある。

ただし、光子の媒介元である、電子の電磁気力の周波数が一致していないため、お互いの世界のものに光が反射する事がなく、お互いに光も力も伝わらない、また電波、音声、熱、重力波なども伝わらなくなってしまうため、3次元的に共通の空間であっても、全く別の空間になってしまっている。

よってお互い、その存在を感じる事はない。

がしかし稀に私や榊原さんのような、別の周波数の世界を行き来できる人間が、いわゆる霊感がものすごくあると言われ、世間にもてはやされたり、もしくは変人扱いされたりするのである。

そして霊界は4次元であり、時間の進み方がこちらとは違うので、私もあまり向こうの世界に遊びに行き過ぎると歳をとるスピードが遅くなってしまい危険である。

榊原さんによれば、霊界では平均寿命である1800年を過ぎると、この3次元の人間界に行くと考えられているらしく、そこで約80年を過ごした後に、また元の世界に戻るという、いわゆる輪廻転生の考え方が一般化しているらしい。

ちょっと前までは、霊界の若者たちは、「週間3次元」や「3次元での恋の法則」「3次元の歩き方」なる本を読み、平均寿命が終わる事に対しての恐怖は少なく、むしろ楽しみにしている者までいたという。

しかし、最近はそんな若者も減ったらしい。

確かに両方の世界を行き来していて思う事だが、霊界の人々と比べ圧倒的に寿命の短い人間の方が、快楽に対しては貪欲である。

よって霊界から見れば人間界には信じられないくらい楽しい出来事を過ごすためのシステムが揃っているように見える。

しかしながら最近の人間界での、少年による残虐な犯罪、幼児虐待、ストーカー殺人、老人の自殺、カルト宗教の犯罪等、度重なる異常な事件の情報、はたまた「経済の悪化による先行きの不安な世の中」と言う過剰な報道により、何が不安なのかよくわからないまま、やみくもに不安になって自滅していく人々が多いという情報を、霊媒師榊原さんから聞くことによって、1800年に対してわずか80年の人間界に恐怖をいだく霊界の若者も増えてきたという。

霊界から見れば天国だったはずの人間界、もはやこっちが怖がっていたはずの幽霊から怖がられる世界になってしまったようだ。

そして榊原さんは言う。

「人間界の周波数に合わせられる僕らが、たまに幽霊という形で出没したり、写真に写ったりするのは、実は心の疲れた人間達を癒しているんだよ」と

言われてみれば、テレビで心霊特集などを見ると、「怖い怖い」といいながら、なんだかんだ癒されているような気がする、少なくとも、本当の怖い事件よりはよっぽどましだ。

榊原さん他幽霊さん達の電話番号を携帯に入れる時は「冷やし系」のグループにまとめていたのだが、今後は「癒し系」に変えようと思う。

おっと、榊原さんからメールだ!
あっ、また文字化けしている!幽霊だけに・・・

 

ゲストコラム 中山ゆき パーカッションニスト

いやっほ〜、永遠ってな〜に〜?それは私よーん!プルンプルン〜(何の音?)
つーわけで、私に課せられたテーマは、「霊感」です。
イヤーン、そんなこと考えたことナーイ、えっ?私はだれかって?申し遅れましたが、牟田さんとは、最近、ESB(エンリケスペシャルバンド)でよく同じステージに立たせてもらっています、「中山幸」と書て「なかやまゆき」と読む、世間一般では、ユッキーなどと呼ばれている、まあ、パーカッショニストのはしくれでございます。(盗作っ!!)

 ・・・だってさぁ〜、非常にやりづらいワケですよ。あの「永遠」の後では・・・

さて、冗談はさておき、本当に霊感とは何でしょう? この課題を何気なく選んだものの、あまりにも奥が深く、幅広いので、途方に暮れている今日この頃であります。
でもね、思ってることはたくさんあるんだな。
 
1・幽霊を見たりする。
2・聞こえるはずのない声や音が聞こえる。
3・色々なコトが予測できる。

大雑把に言うとこの3点かな。もっと細かく分かれたりするんだろうけど、収拾がつかなくなるので、とりあえずこの3つで勘弁して下さい。
 
1・2は最近(大人になってから)ほとんどないので、割愛。

3の場合は、ものすごく具合が悪いとか、ものすごく疲れてるとかで、生命が薄い時。
 
例えば、・自動ドアが開かない。・まだ店内にいるのに閉店される。・まだバスに乗っているのに車庫      に帰られる。
     ・幽霊に間違われる。(詳しくは、直接どうぞ)

書いてて、相当切なくなってきたのですが、まぁ、気配が消えてる時ってことかな。
こういう時に、ものすごく勘が鋭くなったり、何かを見たり聞いたりするわけなのですよ。良いんだか悪いんだかねぇ。

でもね、これは考えてみれば、当然の話であって、世の中は全て絶妙なバランスで成り立っているワケなんだな。
だとすれば、肉体が弱ってるが故、身を守るために勘が働くのは当たり前ということになるのですよ。そして、必然的に霊的な電波に周波数が合ってしまうと。存在自体も、幽霊に近くなると。
そして、気配も消えると。アラアラアラ〜不思議なことに辻褄合いまくり。ステキ。

さてさて、話は少し脱線して、皆さんは霊感音痴と呼ばれる人々を御存じでしょうか?
この人たちは、なぜだか理由は解らないのですが、本気で気づいてないか、本当は見てたり聞いてたりするのに、全力で“気のせい”にしているようなのであります。
気づいてないのはいいとして、どうしてモロに見てるのに“気のせい”に出来るのか? 不思議。
 

真夜中に、三輪車に乗っている小さい子とすれ違ったり、タンスの上から花瓶が垂直に落ちてきたり、誰もいないはずなのにスタジオの中からドラムの音が聞こえたり、お盆の時期になると、部屋の扉が勝手に開いたり、そんな体験をしているあなたたち。

どうして、全部“気のせい”にできるのでしょうか? ちなみに、あなたたち全員O型です。
 
では、本編に戻るとしましょう。つい先日、赤坂LOVEでESBのライヴがあったのですが、私は不幸にも朝から具合が悪く、そんな自分を騙しながら本番にのぞみ、うっかりものすごく盛り上がってしまい、気分はものすごく良くて『地球は私が守る!』ぐらいの勢いだったのですが、機材を下ろし、スタジオからテクテク家路についている時に、「地震」の2文字が心をよぎったのですよ。
でね、心の中で「今日は、そんなに弱ってないし、地震なんて来るわけないじゃないか」と。

ハイ、そこで間違いが2つ。
 
ひとつ:家に帰って熱をはかったら、38度越えてた。思ったより弱ってた。
ふたつ:地震がきた。
 
・・・そして、私は母親に“なまず女”呼ばわりされながら、微妙な世界にチャンネルを合わせつつ、本日に至るわけであります。

まぁ、そんなこんなで、霊感について、これ以上考えても、熱が上がる一方なので
もうやめておきます。では、とりあえず、オチもないまま、さようなら。

 

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