学校とは

 

学生時代が人に与える影響というのは今思えばすごく大きかったのではないだろうか?

学生時代が終わり12年がたつ今年33歳の僕は、昨日も「学年でいうと1コ上?」なんて言っていた。

学生時代の友達とは今も連絡をとりあって いる。

おもしろ体験談なども思い出すのはたいてい学生時代の出来事だ。

学生時代ってよく「こんな事して将来役に たつのか?ムダじゃないんか?」なんて思いがちだったが、今思えばこのムダ かと思われた時代の出来事が大きく自分に影響している気がする。

そういえば当時僕は先生に「なんでサイン、コサイン、タンジェントなんてやるんだ、 こんなのムダでしょ?それ とも社会に出たら使うんですか?」と聞いた事がある。

すると先生はあっさり「 そんなもん使うわけないじゃんか! 」と言った、
「じゃなぜ?」と聞くと「脳を鍛えてるんだよ、別 になんでもいいんだよ考 える事で脳に細胞を増やし てるんだよ」と言った、ナルホドである。

いい先生だ、僕はそれ以来割と脳を鍛えるようになった。

こうして考えると一見ムダに思える時間も案外ムダじゃなかったりする。

しかし先急ぐ性格の僕は高校時代どうし てもムダだと思う事がった。

それは大学 だ。

僕にはどうしてもただ4年間遊んでるだけにしか見えず、だったら何か技 術を身につけ たいと思い、生徒の9割が進学する学校の中あえてデザイン系の専門学校の道を選 んだ。

それはそれで良かった。

が大学も 悪くないなと思う出来事が後に起こった。

ある日進学した友人から「サークルでバンドやってるんだけど手伝ってくれない? 」と言われた、
すでにライブハ ウスでライブをしていた僕にとっては若干かったるさを感じたが友人の誘 いという事もありOKした。

がしかし学校、 バンド、バイトで忙しかったためライブを一回だけという約束をしていた。

しかもその学校は男子校だった。

数回の リハーサルを重ねライブ当日となった、それは大学サークル内のライブだと聞いていた、 さぞかし地味かと思いきや 開けてビックリ、その会場は満員だった。

なぜならそのサークル「エバ」 はなんと名古屋の14大学がつながってお り、全部員あわせれば数百人もいた。

ちょっとしたホールはかるく満員になる。

ライブはそれなりに気持ち良かった。

が・・・本当にビックリしたのはそのライブ後だった。

なんと打ち上げが寺で行 われるという

「寺???なんとマ ジメなぁ」と思ったがその思いは一瞬で打ち消された。

その寺その名も「 じんぞう寺」に入ると俺は驚愕した。

まずその講堂の入り口にはなぜかビ ールケースが数十ケースあっ た。

そして中に入るとなんとそこには主催大学と兄弟関係にある女子大の部員全員、
他12大学から役10名ずつの計100人以上もの男女がいるではないか!

しかも全員なんとぉ寺で酒を飲みまくっているではないかぁぁぁ! !!

しか も無料!!

全員終電無視!!

なんて事だぁぁ!すばらしい!

俺もすっかり場になじみだした頃になんとなくこの打ち上げの傾向が見えてきた。

まぁ普通に音楽の話しやいろん な話しはもちろんしているのだが、どうやら女性が目当ての男をゲット! の傾向にあるようだ。

カッコイイ上級生などあっと言う間に数名の女性に囲まれていた。

そんな中俺も気 がつけば、数名の女性いや男にも 囲まれていた。

どうも俺はかなり目立っていた、そりゃそうだ普通 新入生は4 月に入る、俺が参加した11月ともな れば、お互い顔も知れ、慣れだしてる頃、そこに突然見知らぬ 、しかも大学生でもない奴が現れれば目立たないわけがない。

楽しかった。

メンバーに「今回でやめる」なんて言わなきゃ良かったと思 った。

そんな時メンバーが現れ俺に言った「もうちょっとやってもらえんかなぁ」

ラッキー!と思った。

そして俺はもちろんこう言った。

「そうだなぁまぁ忙しいけど・・・・・いいよ」と。

こんな飲み会も深夜に及ぶとさらに驚くべき事が起こった。

このまま朝まだ飲むのかと思いきや、あちらこちらで1人2人いや10人 と布団を敷きだす奴がいるではないか!?

そうまぁ半数くらいは普通にひとりで寝るにだが、半数いやそれ以上の部員は、

なんと誰かと一緒 に寝るのだ!!

寺だぞぉ、おい寺!!

大体午前3寺から6時起床までがこの就寝タイムで、
午前2時くらいから誰 と一緒に布団にはいるかの小さなドラ マが展開しだす。
(まぁここで勘違いしないで欲しいのが、寝るとは言っても布団の中でナニかするとかじゃなくて 、本当に眠るだけなのだが)

気があって周りにわからないように、こっそり布 団に入る2人、

堂々と寝る2人、

好きな男が目の前で誰かと布団に入るのを見て泣く女、

ヤケ酒で吐く男、

顔にもみじの後が付いてる男、

いろんな奴 を見た。

なにせここは寺、外は真っ暗・・周りは墓・・帰りたくても帰れない・・・

まさにラブ バトルロワイアルだ!!

しかもすごいのが14大学あるという事はこんな事が秋だけでも14回もあるのだ!

結局俺はこの「エバ」に1年くらいいた、

寺にも少なくとも5,6回は行 った。

ただ俺は女の子と寝るという事は1回もしなかった。

なぜならいっつも男 同士でコインを使ったビール飲みゲ ームをしていたからだ、

当時ロックな人に憧れてた俺は、年上の男達とゲー ムをしながら飲み明かすという事が、どこか アウトローでかっこよく、女と一緒に寝る事の方が普通 に思えていたからだ。

ん・・・よくよく考えれば全く逆じゃ ないかぁぁ!!

普通 とアウトロー逆だ逆!もっとラブBTに参加しとけば良かった。

このエバではいろんな多くの事を学び得たような気がする。

なにより多くの友人を得た。

ここで知り合って今でも遊んでる奴はかなりいる。

最近そんな1人で東京で一緒にがんばってた奴 が残念ながらガンで亡くなってしまったのだが、そんな時も名古屋からたくさんのエバ出身者が集まった。

ここで出会い結婚したカップルを何組もいる。

一緒 に仕事してる奴もいるだろう。

今思えば先輩後輩の隔たり無く遊べるすごくいい人間の集まったサークルだった。

大学に行って良かった、いや行ってはないか、参加だな、こうして考えれば大学 も悪くない。

学校なんてムダでいいのだ!

ムダだからいいのだ!

きっと知らぬ 間に様々な細胞を鍛えているのだろうから。

それにしても1つ気になる事がある「エバ」ってまだあるのだろうか?

じんぞう寺打ち上げはまだ続いているのだ ろうか?

エバ出身者が集まるとよくこの話題になる、家でもなる。

名古屋の大学生誰か教えてくれ

 

ゲストコラム ぺー オブジェ作家 ディズニーシーにも参加

 

  学校とは   

 「学校とは」という題材で牟田さんにコラムを書いてくれと言われ私の頭の中でいろんな思いが駆け巡った。

  私は普通科の高校を出、デザインの専門学校で建築を専攻し卒業後目指していた建築の仕事に一年間就く。(その後は自分が本当に楽しいと思える事をする)今思うと建築家を目指していた頃の私の頭の中の建築と言う世界と実際に働いてからの現実の建築とは若かったせいでもあるが違っていた気がする。

  幼少の頃から好きだったモノを創る、絵を描くという自分にはごく普通 な事を本当の楽しみだと分かっていながら逆になぜもっと早くから足を踏み入れなかったのかと思う時がある。また違った想像、行動が出来たのかと思うと悔やんでしまう。頭の隅に本当にやりたい、やり続けるとその後に本当の楽しさがあるとわかっていながらその世界に足を踏み入れない自分がそこにいた。怖がっていたと思 う。建築会社で続けて仕事をしていたら安定や保証がついてくるのかもしれないが、 そこに本当の楽しみが見えたか今の自分でも分からない。

  「学校では気付かせてくれなかった。」

  気付かなかった自分も悪かったが、学校では卒業まじかの生徒に就職の事しか話をしない。 それは枠にはまり過ぎているのではないだろうか。

  卒業→就職

 何もかも順序が決まっている。それは教科書にでも言えると思う。少しくらい寄り道をしてもいいのではないか?

  卒業→自分探し

 でもいいのではないだろうか...

 その枠をはみ出てまた違った事が社会や自分探しに繋がるのかもしれない。特に年輩者は枠にはまった人間ばかりで「あれをしてはいけない」と言葉の語尾に否定ばかりをもっていき、のびのびした人間が少なく見えるのは私だけか? 最近よく聞く個性というものは私には嘘にしか見えない。否定ばかり言う人間の周りにいたら本当の個性なんて生れないのではないだろうか。年輩者の経験や意見を聞く事は大切な事だが、それだけにはまり過ぎると自分の個性なんてなくなり、コピー人間が生れるのではないだろうか。 自ら羽を広げ枠にはまりすぎないように飛び出る人が少ないような気がする。

 順序、どれが正しいのか分からないが100人いたら100通りあっていいのではないだろうか、いろんな方向があるからこそ個性がある。

 私の経験から学校とはひとりひとりの考えを主張し多くの人の経験や意見を伝え枠にはまらずに将来について考える幅を広げさせる場だと思う。

 最後に一言

 楽しい事をやりたい人、探している人、本当はやれないじゃなく何もないじゃなくただ怖がっているだけではないだろうか
 もう頭の中では答が出ているのに...

 

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