SHORT ESSAY
   


 

 「 4 0 9 6 分 の 1 」 の パ ー フ ェ ク ト

 なんで、こんな仕事を引き受けてしまったのか・・・。

 のめり込みやすい私が夢中になっている水泳や、吹きガラスについては、この原稿の中でも紹介してきました。そこにもうひとつ加えさせて頂きたいものに、「ボウリング」がある訳ですが、これが仕事と結びついてしまったために、今私は1日に軽く10ゲームを超える特訓をくり返す日々が続いている状態なのです。

 そもそも、ボウリングにはまってしまったのは、4年前になります。水泳と同様、下手くそだったことが悔しくて、負けず嫌いの根性を発揮し、2年後には、港区30代の女性2位という成績まで上達し銀メダルと表彰状まで頂くに至りました。なにが楽しくて、そんな大会まで参加したのかと言われればそれまでなのですが。

 その時点で、ボウリング熱はひとまず治まり、同時に大きな壁にもぶつかっていましたから、プロになる目標があるわけでもない私にとって、そこまでのものだと諦めていたのです。

 しかし、芸能界には、ボウリングの上手い人達が沢山いる上に、皆一様に負けず嫌いの傾向があるようです。そして、そこに目をつける番組プロデューサーもいて、とんでもない企画が持ち上がってしまいました。

 村田雄浩さん、柳葉敏郎さん、カナルカナル タカさん、そして私の4人で5時間弱投げ続けて、結果パーフェクトの300点が達成できるかどうかに挑戦するというのです。

 4人が交代に投げて、ストライクが途切れたら、最初からやり直し、12回ストライクを連続させなければなりません。

 簡単な様に思えますが、これを達成するのは神業であって、例えプロが゛4人集まったとしても無理だと言われています。

 具体的に考えてみれば、最低限、5割の確率でストライクが取れるという前提として、つまり2回に1回はストライクが出るという厳しい条件です。

 一人めがストライクの確率は、2分の1ですが、二人目の時には、4分の1となり、三人目で8分の1、四人目では16分の1となり、パーフェクトまでの確率は、計算上4096分の1となるのです。

 単純にかんがえて、無理な挑戦なのです。無理だと分かっていながら、やらざるを得ない環境を整えてしまうテレビ局もどうかと思いますが、奇跡だと言われると、沸々と闘志が湧いてくる自分達もどうしたものかと言う限りです。

 「4096分の1」という数字には気後れしますが、一方では、4人がそれぞれに100%の確率でたった3回、ストライクを出せばパーフェクトになるとも考えられます。

 そこに夢を托し、あとは強い精神力で立ち向かうしか道はありません。

 多分練習を重ねて、5割の確率で充分ストライクをとれるまでに上達したとしても、本番でのプレッシャーのなかで、普段道りの実力が発揮できるかが、テーマとなることでしょう。

 オリンピックが行われる年の度に、選手達の本番でのプレッシャーに負けない精神力の強さに感心させられ、感動を与えてくれます。インタビューの際には「プレッシャーに勝つには、練習しかありません。」と答える選手が多く、なるほどなと、その言葉を噛み締めながら、私も今毎日練習に励んでいます。腰にサポーターを巻き、指には、テーピングをして気分はスポーツ選手ですが、確か私の本業は女優だったはず・・・。

 この原稿が皆さんに届く頃には、結果も放送されていると思いますが、御覧になった方にも、そこに行き着くまでの舞台裏を次回に報告したいと思います。

 奇跡はおきたのかしら・・・。

 


 

 

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