SHORT ESSAY
   


 

 T H E  M I L L E N N I U M

 1999年から2000年へと変わる瞬間、皆さんは、どのように過ごされたのでしょうか。

 ミレニアム、ミレニアムの大騒ぎと2000年問題にびくびくしながら、沢山の水を備蓄して迎えた新年は、私の場合カウントダウンライブという形で、1600人のお客さんを前にしたステージの上でした。これは、今年に限ったイベントではなく、西村雅彦さんが企画され、寺脇康文さんや、戸田恵子さんなどの友人と共に3年前から続いているもので、私は1998年から参加しています。

 ですから、今年で2回目の参加となったわけですが、今年は特に2000年に移り変わる年だっただけに、多勢の人達と一緒にカウントするというのは、なかなかの興奮を伴い感動的な幕開けを味わうことが出来ました。

 さすがにミレニアムムードの今年は「大晦日といえば、年越しそばを食べながら、除夜の鐘を聴いて、新年を静かに迎える」という王道な過ごし方よりも、様々な場所で花火が上がるなど賑やかだった様子が、ニュースでも多く流されていたように思います。

 しかし、どんな形でその日を迎えようとも明けてみれば、いつもと変わらぬ静かなお正月で1年は始まります。

 そして、今年もあっという間に春が訪れ夏が来て、気がつくと今年こそが本当の「世紀末」なんだと、又浮き足立って年末の準備にとりかかることになるのかもしれません。

 なにごともなく、いつもと同じ様に1年が過ぎていく事が一番の幸せなのでしょうが、そうはいっても、地球規模の大イベントである世紀末がとうとうやってきたのです。その瞬間に参加する人間の一人として、生まれる事が出来たのですから、なにか今年は心に残る1年にしたいとも考えてしまいます。

 なにしろ、私達の世代というのは、感情豊かな小学生の頃に、あのノストラダムスの大予言に衝撃を受けています。

 当時10才程の私は、20数年後に世界が滅びると聞いて、妙に納得をしていたものです。10才の私にしてみれば、1999年に33才になった自分を想像しながら、「そこまで生きれればまぁいいか」と諦めてしまう事の出来る程33才は、人生の後半に見えていたのでしょう。将来の夢を語る時にも、「大人になったら・・・」と思い描く大人はせいぜい27才位で充
分でしたから、その先の30代、40代は全く考えていませんでした。その頃には、どうせ、地球が無くなってしまうのだから、意味のない想像だったのです。

 ところが、現実となった今、それが大きな間違いだったことを知らされました。ここから新たに夢を作り上げる作業を始める必要がありそうです。

 心のどこかでずっと、無いと思い込んできた2000年を今、こうして生きているのですから、「2000年は、はじめの一歩」であると同時に世紀末というわけです。

 「2000年・春」という文字は、何かが新しく始まりそうな素敵な響きがあります。

 大人になったら・・・と思い描いていながら、今の自分に足りないものを一つでもクリアして今世紀を締めくくりたいなと思います。

 新学期を迎える前日、新しいクラス、新しい友達に出会える期待と不安で、眠れなかったあの春に、今年の春は似ている様な気がします。

 去年からさんざん目にしているミレニアムという言葉は、1千年間と訳されますが、THEを付けて、「THE MILLENNIUM」とすると、「黄金期」と訳すことが出来るといいます。

 皆さんにとって、そして私にとっても、2000年が「THE MILLENNIUM」となることを願う2000年・春です。

 


 

 

 

 

 

 

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