水玉物語
活動報告
海部俊樹の声
中央政策研究所
はなみずき会
皆様からのメッセージ
リンク
メール
TOP

 

1、江沢民国家主席との会見
      2002年2月9日、人民大会堂接待庁にて

 

― 台湾との平和統一のため子々孫々の努力を −

 海部代議士は江沢民国家主席との会見で「故_小平氏は『南沙問題を次の世代の解決にまかせよう。』と目盛りの長い発言をした。」 などと述べ、中国・台湾問題で意見を交換しました。


2、銭其深国務院副総理との会見
      2002年2月8日、中南海紫光閣にて




 海部代議士は銭其深国務院副総理との会見で、鹿児島県・奄美大島沖で発生した不審船事件について以下のような意見を述べました。

 「3年前、北朝鮮がテポドンを発射した後、自分は訪中し銭副総理と昼食を共にする機会があった。その際に、『日本と北朝鮮は直接の外交関係がないので、北朝鮮に対し何かやるときには日本側に事前に通報するよう、中国側から言って欲しい』と述べた。
 最近北朝鮮から来たと思われる不審船の事件が起こって、日本側にも被害が出たことをご存じか。この事件は、テポドンが日本の上空を通過して三陸沖に落ちた前回の事件以上に日本国民は危機感を感じている。報道によれば、不審船は逃げる時に中国国旗を振って、誤魔化そうとし、更に発砲して追跡した日本船の海上保安庁職員が銃撃を受けて負傷した。不審船が沈没した海上付近から北朝鮮製の菓子袋が発見されており、様々な面から判断して北朝鮮から来たものでないかと判断される。
 船が沈没した場所は貴国のEEZ(排他的経済水域)であり、日本側がこの船を引き上げることに対し、貴国の理解と支援を願いたい。日本政府としては船を引き上げて北朝鮮のものかどうか確認したいとしており、保守党としてもこの考えを支持している。このようにして初めて東アジアの平和と安定を実現することが出来る。

 これに対し銭其深国務院副総理は

 「3年前の事件は覚えている。北朝鮮がミサイルを発射したことは、事前に我々に通報されてないし、当然日本側にも通報しなかったであろう。新聞によれば、北朝鮮側は人工衛星を打ち上げたと言っている。今回の不審船のことも事前に知らされなかった。船が沈んだ場所は、日本側も中国側もEEZだと認めている場所である。少なくとも、中国の港をすべて調査して確認されており、双方の海上管理部門が協議して慎重に解決したほうがよい。」

と答えました。

 また、海部代議士は国交正常化30周年の今年、日中間で海上、陸上の警察面での協力を積極的にすすめることと、WTOに加盟した中国が経済貿易面でアジアに貢献することを期待していると述べました。


 その後、2002年3月1日の朝日新聞によると、沈没した不審船と同型の船が、東シナ海の中国海軍基地に寄港していたところを米国の衛星が撮影し、日本政府に写真を提供していたことが分かった。


※ 参考記事 朝日新聞ホームページより

http://www.asahi.com/

※ 沈没不審船事件に関する記事

http://www.asahi.com/national/fushinsen/K2002030100061.html