水玉物語
活動報告
海部俊樹の声
中央政策研究所
はなみずき会
皆様からのメッセージ
リンク
メール
TOP

新しい世紀の第一歩を。


アジア太平洋地域の平和と安全へ、日中両国が真のパートナーシップを築く時。

政府や政党間の交流の発展と民間レベルの交流を促進し、地域及び国際社会に向けた協力を確立させ、アジアのリーダーとして力強い日本を創造します。

 

「正直者が馬鹿を見ない公正な世の中を作りたい」と志を立て、昭和35年の第29回の総選挙に初当選以来、勤めてまいりました衆議院議員の在職期間が、昨年40周年を迎えることが出来ました。これもまたひとえに地元の皆様から頂いた長い間の御支援の賜物と感謝しております。

昨年以来の外務省不祥事問題に端を発した一連の政治混乱に、国民の皆様より多くの御批判を頂いています。私はこの声を真摯に受け止めるとともに、このような問題が再び起こらないよう政治主導で「政治への信頼の回復」に全力で努力してまいります。

まず外交面では、昨年より継続している不審船引け揚げ問題の早期解決、6月に行われる日韓共同開催サッカーワールドカップの外国からの観客受け入れ対策などを万全にし、日韓相互発展のためにも必ず成功に導かねばなりません。また今年は日中国交正常化30周年に当り、両国関係の更なる発展のため、日中双方が互いの主権と尊厳を大切にして、一層の努力をしなければなりません。これらの事は2月に訪中した折に、江沢民国家主席や銭其_副総理と会談し確認してまいりました。これからのアジアは二国間の問題だけではなく、ヨーロッパのEU、北米のNAFTAのような東アジア全体の経済の枠組みを実現しなければならないと思います。そのためにはモンゴルも枠組みに入れるべきだと考え、4月には訪問団団長としてモンゴルに行き、バガバンディ大統領やビャンバスレン元首相とも会談してまいりました。

国会では有事法制について議論がなされております。これは我が国が外敵から攻撃対象になったときにどうするかという法案です。家族に対する侵害を排除するのが当然であるように、我々は国民の生命、財産に危機が生じた時、それを守るための法律です。私は与党の一員として会期中の成立を目指します。また個人情報保護法案についても議論がなされておりますが、これが報道を規制するというのは誤解で、情報化社会における個人の人権を守る法律です。慎重に議論を重ねてまいります。

国内問題の緊急課題を見ますと、失業率は改善されたとはいえ依然として5.2%(3月現在)と高い水準にあります。また米国の格付け会社の中には、日本国債の格付けを下げたところもあります。この停滞した経済を一日も早く活性化するためにも、民間投資や公共投資などを強化するための予算や税制措置を行い、千四百兆円といわれる個人金融資産を、市場で有効的に活用できるように政策を打たなければなりません。引き続き不良債権処理を急ぎ、デフレ対策に取り組み、日本経済が更なる危機的状況に陥らないように、世界経済の動向を見極めながら、景気対策を早急に実行してまいります。具体的には長い間続いている、いわゆるゼロ金利をできるだけはやく解除し、みなさんの預貯金に利子がつくようにすれば、それがかなりの消費拡大につながり、社会全体の潤いにつながるのではないでしょうか。

また、高齢化社会に対応した医療制度改革、BBE問題では食肉の安全性を一刻も早く確立しなければなりません。確実に解決してまいります。
愛知県におきましては、愛知万博開催まであと3年となりました。海部内閣の時に博覧会構想が浮上してから十三年もの歳月が流れ、その間様々な問題に直面いたしました。
しかし、豊田章一郎・トヨタ自動車名誉会長、神田真秋・愛知県知事をはじめ関係者の御努力により一つ一つ問題を解決してまいりました。平成12年には市民も参加して会場計画をまとめ、BIE総会で登録承認を受けました。私も超党派の愛知万博議員連盟会長として、2005年の万博を成功させるために、全力で活動していきます。

おかげさまで私も健康に恵まれ、飛び回る日々が続いております。これからも皆様と共に、心豊かに暮らせる安全で公正な社会を創るために全力で頑張ってまいります。皆様の一層の御健勝を祈念しております。

元内閣総理大臣

(平成14年5月号国政報告より)